【完】お嬢様と執事
「真田が悪いんだよ...沙羅の気持ち考えてないから!沙羅が今までどんな思いでいたか、真田にはわかんないでしょ!?」



「...どういうことですか?俺は、エスパーではありません。言ってくれなきゃ分からないこともあります。」



千華様が言っていることがよくわからなかった。



今言われたことを思えば俺が沙羅様を悲しませていることになる。



俺は、沙羅様を知らぬ間に苦しめていたのだろうか。



「エスパーなんて関係ないわよ!!言わなくても気づかなきゃいけないことだってあるでしょ!!真田は...アンタは沙羅を傷つけたのよ!!その自覚があるの?!」



この大きな声で周りがザワザワと騒ぎ出した。



「えっ、執事のマコト様が沙羅様を??」



そう、執事が主を傷つけるなんてもってのほか...



俺は、沙羅様を無意識のうちに苦しめていたのだから。



「では、俺はどうすればいいのですか?俺だって苦しんできました。」



伝えられぬ想い、また伝えられなくなった想い



沙羅様には想いの人がいる。



俺には無理なのだと思い知らされた沙羅様の苦しそうな顔


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