シェアハウスのミュージシャン


走る順番に並び直すため、全体移動が始まった。



3年生だけなのに、こんなにもうじゃうじゃ、人がいる。


私は先生の指示を聞いていたら



グサッ!!



「っー!!!」

足に激痛が走った。

辺りを見渡しても誰も私を見ていない…

チラッと恐る恐る靴を見て見ると白色の靴は、ジワジワ赤く染まってきた。



…スパイクで踏まれたんだ…

しかもわざと…

力を入れながら踏まれた…


一体誰が…

考える事より、立ってる事さえ、辛くなってきた。


ドクドクっと血液が回る音が聞こえるように、靴は、靴紐まで赤く染まり始めた。


ピッ!

「入場!!」



私は歯を食いしばり、痛くないように足をひきづらずに走った。



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