シェアハウスのミュージシャン

以外に短く終わった始業式。

廊下を早苗と光で歩いていた。


早苗「流石、沙織だねー。」

光「うん!決勝すごく燃えたもん!!」

「2人とも見に来てくれたんだったね。」

光「忘れてる!」

「だって、あの決勝の相手がさー。」

早苗「あぁー。あの先生かっこよかったね〜。」

なんて、私の引退試合の話しで盛り上がり、それぞれの教室に入った。



教室に入ると。すぐさま自分の鞄にトロフィーを詰め込んだ。

顧問の先生から、もう家に持って帰っていい、っと言われたから、鞄に詰め込んだ、

早くしないと、皆に見せてー。と見られて、先生に怒られちゃうから。


早苗「にしても、光栄くん。人気高いねー。」

「まぁね。他校の中学だったんだけどさ。人気高かったんだ。」

早苗「でも、流石沙織だよね。そんな人が元彼って。」

「本当。奇跡だね。」

早苗「でたよ。鈍感」

「なによ!!鈍感って!!」



先生「はい。席つけー。」

うわぁ。タイミング良く入ってきた。あの、担任め!


担任の名前は中田翔先生。
体育科の28歳。年中焼けていて、以下にも体育教師って感じの先生。


先生「はい。始業式短くて良かったなー。」

おい。先生が言う言葉ですか?

先生「じゃ、今日はコレで解散な。
あと、部活引退してんだから、間違って部活行くんじゃねーぞ。」

「そっか!引退したんだ!!」

先生「大丈夫か?七瀬!!」

「へへっ。危なかったです。」

ドッと、クラスが笑い声に包まれる。

早苗「もー。天然なんだから。」

天然…って、私天然じゃ無いって!!


ピー〜〜!ッ!!

いつも先生の首から下げている黄色い笛。


それを先生が吹くと皆静まる。


先生「はい。じゃ、そういうことで。明日から、ちゃんと授業あるからな!
忘れんなよ、七瀬。」

いきなり私の名前を呼ばないでよ。
びっくりする。


「ちょ!それは大丈夫だって!!」


またドッとクラスが笑い声に包まれる。


先生「ピーっ!解散。」

先生はそう言うと誰よりも早く教室を出る。

それに続き、皆も教室を出て行く。


そっか…部活無いのか…


なんか、中学の時からあったから慣れてないなー。


そういえば、中3の時もこんな感じだったなー。


私は帰る準備を今更していた。

ペシッ!

「いてっ!」

誰かに頭を叩かれた。

「あー。ひろ!」

ひろ「ふっ、帰るぞ、」

「え?!ちょ、待って。」


廊下に出ると賢介と哲も待っていた。


賢介「帰るか?」

哲「どっかよろーぜ。」

「賛成!!ご飯作るのめんどくさい。」

ひろ「じゃ、どこ行く?」

賢介「ラーメン屋で良くね?」

「安いし。」

哲「いこーぜ。」

< 55 / 167 >

この作品をシェア

pagetop