シェアハウスのミュージシャン


byひろ


「ただいまー。」

姉貴「あぁ、龍。おかえり、」

「まだ、誰も帰ってきてないのか?」

姉貴「賢介と哲、一緒じゃないの?」

「あぁー。なんか、女に誘われてついて行った。」

姉貴「あぁー。なるほど、その調子だと晩御飯要らなそうね…」

姉貴は勝手にうんうんと納得し、台所に戻った…


珍しい…台所に沙織じゃなく、姉貴が立っていることが…


「…なぁ、」

姉貴「ん?」

「やっぱり、なんでもねぇ。」





沙織は、部屋か?


なんて、考えてたら



姉貴「あぁーーーーーー!!!!!!」

「なんだよ!!」

姉貴「龍〜。お願い!醤油買ってきて!!!」

「んだよ、何で俺が?」

姉貴「いや、沙織ちゃんがいたら、沙織ちゃんと一緒にお出掛け♪するけどさー。龍とは行きたくないし、この場離れられないし、」

「なぁ、」

姉貴「なに?」

「今の話…沙織いねぇってことか?」

姉貴「何?聴いてないの?

沙織ちゃん。お姉さんが急に帰って来るから少しの間、家に戻るって。」



何で、このタイミングで?


学校に行って真っ先に入ったのは、俺の隣の席…

いつもなら、人懐っこい笑顔でおはよって言う沙織ではなく、今、俺が一番嫌う奴だった…


うっ…香水くせぇー。



っと、ムカつき、俺はイヤホンをつけて、ケータイをいじっていたが、先生が来たら俺は机で寝た。



でも、昨日ぐっすりと寝たから全く眠くない…


先生に体育委員っと呼ばれて行こうとしたら、


「寝かしといて、いけるから!」

っという声が聞こえた…

俺はそんな声を聞きながら、ケータイの音楽を消した。




< 77 / 167 >

この作品をシェア

pagetop