シェアハウスのミュージシャン
byひろ
「ただいまー。」
姉貴「あぁ、龍。おかえり、」
「まだ、誰も帰ってきてないのか?」
姉貴「賢介と哲、一緒じゃないの?」
「あぁー。なんか、女に誘われてついて行った。」
姉貴「あぁー。なるほど、その調子だと晩御飯要らなそうね…」
姉貴は勝手にうんうんと納得し、台所に戻った…
珍しい…台所に沙織じゃなく、姉貴が立っていることが…
「…なぁ、」
姉貴「ん?」
「やっぱり、なんでもねぇ。」
沙織は、部屋か?
なんて、考えてたら
姉貴「あぁーーーーーー!!!!!!」
「なんだよ!!」
姉貴「龍〜。お願い!醤油買ってきて!!!」
「んだよ、何で俺が?」
姉貴「いや、沙織ちゃんがいたら、沙織ちゃんと一緒にお出掛け♪するけどさー。龍とは行きたくないし、この場離れられないし、」
「なぁ、」
姉貴「なに?」
「今の話…沙織いねぇってことか?」
姉貴「何?聴いてないの?
沙織ちゃん。お姉さんが急に帰って来るから少しの間、家に戻るって。」
何で、このタイミングで?
学校に行って真っ先に入ったのは、俺の隣の席…
いつもなら、人懐っこい笑顔でおはよって言う沙織ではなく、今、俺が一番嫌う奴だった…
うっ…香水くせぇー。
っと、ムカつき、俺はイヤホンをつけて、ケータイをいじっていたが、先生が来たら俺は机で寝た。
でも、昨日ぐっすりと寝たから全く眠くない…
先生に体育委員っと呼ばれて行こうとしたら、
「寝かしといて、いけるから!」
っという声が聞こえた…
俺はそんな声を聞きながら、ケータイの音楽を消した。