GIRL Story
「俺と付き合わない?」

何の前触れもなしに修二は言った。

「え?」

聞き返す優奈に修二は

「なんかこのまま別れるの寂しくない?」

と優しい顔で言った。

(私だってバカじゃない。)

ホストになるような人が、そんな一日で人を好きになったりしない事くらい分かる。

でも仕事を忘れられる場所がほしかった。

そんな言い訳が頭をよぎり必死に優奈の心と心が格闘する。


(仕事だって頑張り始めたばかりじゃん。そんな暇ないよ・・・でもそんなに頻繁には会わないと思うし・・・。)


矛盾し始める自分の気持ち。





「俺の事嫌い?」



困った顔をして言う修二。

(頭では解ってるの。付き合わないほうがいい。)

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