GIRL Story
「何もかも忘れたい?」

茉莉亜を抱きながら優しくそう問いかける聰。

「うん。」

目を閉じながら答える茉莉亜。

聰の腕の中で茉莉亜はとろけそうな位幸せだった。


茉莉亜の頬を涙が伝う。

(私はこのままずっとこの夢の中で生きていたい。)

本当は弱い自分。

それを見せることが出来た茉莉亜はもうそこから抜け出すことは出来なかった。
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