GIRL Story
茉莉亜が一人で部屋に居ると激しく誰かが戸をたたく。

借金の取立てだ。

秀樹さんはオープンしてからも借りたお金を返すことはなかった。

(こうなることは知っていたのに・・・。)

今更ながら後悔と悔しさが込み上げる。

お金でどうにでもなってしまう夜の世界。

友情も求めていたけど結局本物が何処にあるのか解らなかった。


携帯の着信も殆どが非通知。

今まで付き合ってきた誰からもかかってこない電話。

そこから救ってくれた聰。

「これで凄く楽になれるよ。」

聰が私の腕を押さえて血管を探しながら言ってくれた。

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