GIRL Story
GOLDの看板があるビルのエレベーターの中、竜と沈黙が走る。

「……お前さぁ……。」

竜がポツリとつぶやく様に呼んだ。

優奈は下を向いたまま黙っていた。
竜から何か言われるのが
今は怖かった。

(ガキなんて私が一番解ってる。でも此処に来て私成長したんだよ。)

竜は友達だし、がっかりさせたくなかった。

(でも、良い友達とめぐり会えたのは今の私の自信だから、もう少しこのままの私でいさせてね。)

うつむいたままの優奈を竜はずっと見ていた。
優奈は視線を感じでいたけど顔を上げなかった。

エレベーターがGOLDの階で停まると優奈はそそくさと歩いた。
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