GIRL Story
そんな生活でお金も続くわけもなく、ツケで飲んでいた金額がいつに間にか50万円になっていた。

それでも秀樹さんは無理に請求をしてこなかったし、私はそれでも飲みに行っていた。

竜が人気者になり始め、達也とはアクエリを辞めると同時に別れた。

茉莉亜に残ったのはツケだけ。

(私の人生なんてこんなもの。)

茉莉亜の心の中はこのフレーズであふれる。


何にも期待をしない。


これが茉莉亜の出した結論。


今が楽しければそれでいいの・・・。


寂しい時は飲みに行けばいい。

一人の夜が嫌なら男を連れて帰れば良い。

それだけでいい。

こんな空っぽの私を誰も本気で好きになんてなるわけないんだから。


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