GIRL Story
仕事で優奈は少しずつお客さんが増えていた。

そんな優奈を薫も応援してくれていて、
薫の客からのつながりなども紹介してもらったりしていた。

優奈の周りははっきりと敵見方分かれるようになっていた。

いろんな人を見る中で、
人を見る目が付いて仕事の要領がつかめてきた感じだ。

見方もすぐに敵になりうるこの世界。

優奈はお客もスタッフにも愛想が良くするようになった。

「優奈7番ボックス指名入ったよ。同業のやつだから気をつけろよ。」

店長に言われて7番ボックスに行ってみると、細身のスーツをかっこよく着こなした男が1人座っていた。

「はじめまして、優奈です。隣いいですか?」

笑顔で優奈を迎える男は、
はっきりとした二重なのに鋭い目をしていて鼻が高く、
スッキリとしたフェイスラインのイケメンだ。

「初めまして優奈ちゃん。僕修二です。」

「あの、私の事なんで知ってるんですか?指名されてますよね?」

不思議そうな顔で修二に聞くと、

「実は俺見たことあるんだ。俺の店で。まぁ俺の事は優奈ちゃんは気づいてないと思うけど。」

「え?何処ですか?」

「GOLD。」

「あーでも私一回しか行った事ないんですけど。」

何故優奈の名前を知っているのか不思議だった。

「ああ秀樹さんと茉莉亜と竜で飲みに来たでしょ。俺そん時可愛い子居るなって思って、秀樹さん常連だったからそれで名前聞いたんだ。」

「ありがとうございます。」
とりあえず例を言う。

「優奈ちゃん可愛いよね。今日会いに来て良かった。」

褒め上手な修二さんに自然と顔がほころぶ。

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