GIRL Story
その日優奈はとても調子が良く、
修二さんと他に入った指名のお客さんを行ったりきたりしていた。

「ゴールドってキャバクラきて営業したりすることあるんですね。なんかそんなに感じのお店に見えなかったな。」

「まぁたまにはそうゆう事もするけど今日は違うよ。それに俺ゴールド辞めてホストになるかも知れないし。そしたら優奈ちゃん来てくれる?」

(それって営業じゃん?)
と優奈は思った。

「ホストの営業なら茉莉亜のトコ行けば?茉莉亜なら顔も私より広いし。」

何気なしに言った言葉に修二さんがあっさり言葉を返す。

「てかあいつは呼ばなくても来るでしょ。」

修二さんの言ってる意味が優奈には分からなかった。

(修二さんがどんだけ茉莉亜を知ってるんだっつーの。)

分かりきってるような修二さんの言い方が少し嫌だった。


夜をやっているだけあって修二さんはとても話がうまかった。

毒舌な所もあるけどそこがまた面白かった。

褒め方も上手でついつい優奈も載せられてしまい、久々に結構酔っ払っていた。





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