赤いセカイ(短編)
「了解」


「分かりましたわ」


「分かりました。」


「オッケー」


上から佳代ちゃん、結菜ちゃん、私、花音ちゃんの順番で言った。


その途端地下室の空気が凍ったような気がした。


「では、スタート」


その夏彩ちゃんの声から結菜ちゃんがトランプひき、そこから右回りにみんなが引いていく。


次は私が引かれる番。


「(お願い!ジョーカーを引いて)」


そう願い少しトランプを持つ手に力が入った。


「ん〜これにしましょう。」


そういい結菜ちゃんが引いたのはジョーカーの隣のスペードの2。


―――。


十分後。私の手の中にはまだジョーカーがあり目の前には花音ちゃんで他の皆は普通にくつろんでる。


つまり今は最終戦。


「(どうしてっ!どうしてジョーカーが引けないの!?)」


混乱する頭は邪魔。

とてもとても。


「私は殺されたくないのよっ!」


花音ちゃんがトランプを引いた。



「あははははははっ!!!!」



…笑った理由?それは…














花音ちゃんがジョーカーと違うものを引いたから。


死ぬんだ。私、死ぬんだ。

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