赤いセカイ(短編)
私…
私死にました。


初めて死にました。




初めて自分の臓器を見ました。




殺しは生きたまま臓器を取り出すといるとても無残なものでした。





普通は痛みで気絶するだけど…だけど何故か気絶できなかった。なにかの注射を打たれたの。





痛かった。だけど気絶できなかった。苦しかった。だけど楽しかった。





人の臓器を見ることなんてないから。





たとえ自分の臓器でも興奮した。





私は…そうよ。現実での殺人が好きな女。私が殺してきた人達は全部こんな殺し方にしてきたらよかった。





最高。あなたも味わってみない?この感じ。




今は私が【暗闇】の管理人になってるから来てみて。





その時はもっとひどい殺し方にしてあげる。



あぁ、夏彩ちゃんの言葉が蘇ってくる死に際に囁かれたあの言葉。





「あのね。私はじつは死んでるの。貴方達が見てるのは幻覚。ここで死んだ人は【暗闇】の管理人になって人を殺してその人に引き継ぐの。つまりあなたが次の管理人。頑張れ」




その言葉を聞いた時思った。





そうか。だから夏彩ちゃんの姿は内蔵がえぐれて頭から血が出て目がなくて歯がほとんどなくて生々しい手足の切断のあとがあったんだね。
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