精一杯のLOVEをあなたに。。。
寝苦しい夜だった。

クーラーのタイマーが切れると自然に目が覚める。

手探りでリモコンを探しあて、またスイッチを入れる。


そんな繰り返しで朝を迎えた。


瞳をあけると、一番に飛び込んでくる斗真の寝顔。


大好きな人と一緒にいられる幸せをシミジミ感じる。


これからは
こんな小さな幸せをたくさん積み重ねていけるんだね。


しっかり繋がれたままの手。


斗真とこうやって一緒に眠るのは初めてじゃない。

何度も一緒に朝を迎えたはずなのに…


今朝は違う朝のように感じられた。


「斗真?夢じゃないんだよね?」


寝ている斗真に囁きながら、そっと頬をツンツンしてみる。

今まで

永遠なんて言葉を信じた事なんてなかった。


だけど今は

そんな気恥ずかしい言葉を、信じられそうな気がしていた。

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