精一杯のLOVEをあなたに。。。
その後は

お互いに少しだけ肩の力が抜けたのか、普通に会話が続いた。


『あっそうだ。

斗真の残りの荷物まとめてあるから…

近いうちにとりに来てくれないかな?』

ふと思い出したようにエリカがそう言った。


『あっ?まだ何か残ってたっけ?

特に必要な物でもないし、勝手に処分してくれていいけどな?』


『え…あたしが処分とか勝手に出来ないよ。


かといって置いとくと……

忘れられないし…』


エリカは困った表情を浮かべテーブルに視線を落とした。


『…わかった。近いうちに連絡する』


正直、あの家にもう一度足を踏み入れるのは気が進まなかった。


でも

『忘れられないし…』


というエリカのひと言に、結局了承してしまっていた。


ただ荷物をとりにいくだけ。


だけど
葵に伝えるのはやっぱり躊躇われた。



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