精一杯のLOVEをあなたに。。。
連絡を入れてから数分後…

心配した顔で駆けつけてくれた二人。


だけど

そんな二人の顔を私は見ることができずにうつ向いていた…


そして
ゆっくりと斗真が近づいてくるのがわかった。



斗真は、何も言わずにただ私をゆっくりと抱きしめてくれた。


斗真の胸の鼓動が早い…?


きっと

ここまで走ってきてくれたんだね…


「葵…ごめん…ごめんな…」


少しして聞こえた斗真の声は、力なく途切れ途切れで、かすかに震えていた。


そして

斗真の体も同じように震えていた。


斗真?
泣いてるの?


震えてるのは


怒り?
悲しみ?


「斗真……」


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