精一杯のLOVEをあなたに。。。
「あのさ…お弁当作ってきたんだけど、食べる?」


奮闘しながら作ったお弁当を広げた。


「うわぁ~。うまそうじゃん!?

葵って…料理できるんだな?」


「それって……どういう意味?」


「いや…

外見から判断すると料理とか出来そうにないかな…なんて」

「外見って…」


ちょっぴりショック。
どうせ家庭的な雰囲気ゼロだもん…


「おっ!
なかなかうまいじゃん?
イケる。イケる。」


ふて腐れぎみの私の機嫌をとるみたいに、卵焼きを一口食べただけで大袈裟に褒めてくれた。


「…ほんとに?」

「…うまいよ」


思わず笑顔になる私ってなんて単純なんだろ。




「あぁ~!
お腹も満たされたし超気持ちいい。

葵…ちょっと膝枕してくんない?」


お弁当を食べ終わった斗真は、少し甘えるようにそう言った。


< 70 / 350 >

この作品をシェア

pagetop