精一杯のLOVEをあなたに。。。
「かずくん…
ズブロッカロックおかわり。葵は?」


「私も一緒の…」


かずくんは、私にエリカさんの事を話してくれたあのボーイくん。


「葵さんも香織さんも大丈夫ですか?
最近飲みすぎっすよ?」


「あたしは大丈夫だけど…葵は…?」


二人の心配そうな視線を浴びた。



「え?あたし?…大丈夫だって」

精一杯の笑顔で答えた。



でも…
ほんとは全然大丈夫じゃなかった。


こんな風に無茶な飲み方をしてないと、気持ちがポキンと折れてしまいそうだった…



信じて待つ。

そう決めたのは私なのにね……?


「斗真さんも心配してましたよ…」


かずくんは小声でそう言いながら、ロックグラスを私の前にそっと置いてくれた。


彼はエンジェルの中で私と斗真の関係を唯一知ってる人。


グラスをそっと片手で持ちながら、まだ姿を見せない斗真の事を思い浮かべていた。

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