精一杯のLOVEをあなたに。。。
『葵?……どした?』
斗真はびっくりした声で電話にでた。
『ど、どうしたじゃないわよ~!
昨日熱出てたんだって?
もう大丈夫なの?』
『あれ?…葵が何で知ってんの?』
一晩中心配して眠れなかった私の気持ちも知らないで…
そんな呑気そうな返事が返ってきた。
『昨日香織とエンジェル行ったから、かずくんから聞いたの…』
『…そっか。
でも、もう下がったし…
全然元気だから心配すんな?』
『…何で
私に話してくれなかったの?
すごく心配したんだよ?』
『言っても、心配かけるだけだろ?
たいした事なかったし…』
そんな他人行儀な返事に寂しい気持ちになった。
『…私ってさ、斗真の彼女だよね?
それならさ、心配かけたくないなんて…他人行儀な言い方嫌だよ』
本音だった。
『…ごめん。
とりあえず明後日泊まりにいくから…
またそん時に話そ?』
何となく後味が悪かった。
斗真の元気な声が聞けて安心したけど、
なぜかな?
ほんの少しだけ
斗真との距離を感じた。