チャラ男とちょうちょ

zeroのサラ

また、あたしたちの間には平穏な空気が流れた。
真由美によると、出会い系にも最近の裕貴は登録してる気配はないようだ。

いつものようにお店に向かって歩いていると、いきなり目の前に一人の女の子が現れた。

「あたし、zeroのサラって言います」

と彼女は言った。
そんな自己紹介をされてもあたしは心当たりが全くない。

「突然ですけど、主任を返してください」

あたしは、サラさんの言ってることが理解できなくて「?」となる。

「清水裕貴って言えばわかりますか?」

そう言われて一瞬で全てを理解した 。

「そんな人、知りません」

「嘘つき!主任はあたしと付き合ってるんです!」

「なら、それでよくないですか?」

「主任とどういう関係なんですか?」

「関係なんてありません」

あたしは興奮するサラさんとは逆に冷静にそう伝えた。
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