黒愛−kuroai−
優雅に紅茶を飲み、友人達とクスクス笑う彼女。
私も一緒に笑いながら、パチンと手を合わせ喜んで見せた。
「良かったー!
鈴奈さんがフラれたショックから立ち直れなかったらって、心配してたんです。
そうですよね、お嬢様の鈴奈さんには、金持ちの御曹司がお似合いですよね!
親が金持ちなだけで、自分は何の努力もせず、偉そうに踏ん反り返る…
そんな無能で、ブサイクな御曹司がお似合いです!
きっとその人の代になったら、会社潰れますね〜
もしくは有能な部下に乗っ取られる?ウフフフ」
今笑っているのは私だけ。
クスクス笑っていた友人も、鈴奈も真顔になる。
鈴奈のポーカーフェイスをやっと崩した。
“悔しい”と言う本音が漏れるその顔に、喜びが込み上げる。
勝者は私、敗者は鈴奈。
優越感をもっと楽しみたかったが、柊也先輩に腕を掴まれ引き戻された。