我が子がオッサンに見える件について
「タク、ごめんね……ママがいけなかった……寂しい思いをさせてごめんね」

例え、醜いオッサンでもタクはタク。私の愛しい宝物。胸を張って言える。

「ママ……ボクの事嫌いになったんじゃないの?」

ポツリと呟くタク。その声は悲しげに揺らいでいて私の心を締め付ける。

「嫌いになったりしないわよ……タクはママの宝物だもの」
ぎゅうっと我が子を強く抱きしめ、私は答えた。
< 79 / 82 >

この作品をシェア

pagetop