誰よりも優しい総長様

柚那side



翌日


あたしは卯月と共にクラスへと向かった。


昨日はいろんなショックのせいでクラスへ行く気分じゃなかったし、病院だったしね?


あたしはとりあえず道案内を卯月に任せて後ろをついて歩いていた。


Sクラスはあたしの知る限り他とは校舎が離れていたはず。


そのためか、だんだんとガラの悪い人達が居るところを歩くようになっていた。


「ここだよ。」


そう言って連れてこられた1つの教室。


ガラガラガラッ


卯月はその扉をなんの躊躇いも開けた。


「ほら、おいで。」


こんな時の卯月は結構優しい。


でも、あたしが入ると騒がしかった教室はいっぺんに静かになった。


「えっ!?あの神崎さんが何で!?」


「おい、嘘だろ?」


一旦静まったはずの教室は改めてあたしを確認するとまた騒がしくなった。


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