逢いたい~桜に還る想い~
自分の言い訳に、自分で呆れてツッコミながら。
「…………」
郁生くんが、どう受け取ったのかは、分からない。
しばらく沈黙が続く中、
あたしは冷や汗で、この後一体どうしよー、とぐるぐる思考を巡らせていると、
「昨日───……瑤子さんと、ケンカでもした?」
と、郁生くんが遠慮がちな声で聞いてきた。
考えてもいなかった展開に、
「………え?」
思わず、ガバッと顔を上げてしまったあたし。
「な……なんで?」
あたしが上擦って聞くと───
「だって……」と、郁生くんの右手が伸びてきて、あたしの頬を覆い、
親指がそ…と、目の下をなぞった。
「涙の跡………結構、泣いた……?」
「────!!」
…………あたし、フリーズ。