逢いたい~桜に還る想い~

    ★    ★


………暗い。


夜の城址公園は迫力があって、一人で歩くのはかなり怖い。


車を降りる前に、もう一度ケータイを手に、電話をかけてみる。


『……電波の届かない場所におられるか……』


「やっぱり、かからない……」


しょーがない……行ってみよう。



車の足元に積んであった懐中電灯を手に、車を降りる。


街灯が点いてる場所はいいけど、途中からは半端なく暗いな……。



なんでここに来たかって───あの、謎掛けのような、郁生くんの言葉……。




『桜が散るように───全部、消えたらいいのに』




それで、ここを思いついたなんて、短絡的だけど。


他に、心当たりなんて、なくって……。



取りあえず、行ってみよう!!



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