逢いたい~桜に還る想い~
多分、こっち……だった、ような……。
なんとなく記憶を辿り、あちこち照らしながら、
───あ……この先………
何かに、引かれるような感覚。
そう……ここ────
泉に姿を映し、静かに光る月。
一瞬────桜が、咲いているような…
………幻?
そして………
───冷たい月の光に照らされた横顔。
眠るように、泉のほとりに横たわる………
「────……っっっ!!」
声にならない悲鳴を上げ、
───その人に駆け寄り、傍らに膝をつく。
血……血は………
でも、あれは夢……。
夢と現の境界線が滲む。
夢……?
あれは、夢……?
……違う……夢ではなくて。
そうではなくて…………