逢いたい~桜に還る想い~
「あ、……ちなみに職権濫用しちゃった。
イトコさんのケータイ番号は、兄貴経由で教えてもらったんだ」
テヘッと笑いながら、「勝手に電話かけて、びっくりさせてごめんなさい」と言う。
───この感じ、怒るに怒れないような……彼女の魅力なんだろう。
「────で?」
そんな話の後、急に小首をかしげて尋ねられたから、
訳の分からないまま、
「……で……?」
右隣の雄仁に回し………
「で? ……なんだ?」
一周回ってきたら、───杏崎未桜がケタケタ笑った。
「何それ、なんかのゲーム? イトコさん……おっと、そうじゃないけど、……天然??
あたし、質問してんだけど」
天然って……たった一文字だけで質問されても、分かんなくて当たり前なんじゃあ……