逢いたい~桜に還る想い~

「……い、家を出たって言っても、……前期試験終わるまでの間……だし、

そりゃ……に……逃げて…る………かも、……だけ…ど……」


だって、どーしようもないじゃない……


尻切れトンボに声のボリュームが下がるあたしに、───彼女は突然、


「───あ゛ーっ! もう!!」


イラッと感全開の雄叫びに、───あたしはビックリして、

両手で握りしめていたカクテルの缶を、落っことしちゃいそうになった。


「ご……ご、ごめんなさいぃ……?」


思わず、反射的に謝ると、


「……ダメだぁ……ホントは、もっと説教するつもりでいたんだけど、

───“イトコじゃない”って、ついさっき知ったから……わっかんないな、はーっ……」


「うーん…」と唸った彼女は、気持ちをもて余すように、

グラスを持ったり置いたり、グラスを傾けて中のりんごジュースをくるくる回したり……


そんで、「あー、悩むの慣れてないから、脳ミソ痛い!」とジュースを飲み干して。



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