逢いたい~桜に還る想い~
「いやああぁぁぁっっっ!!!」
自分の叫び声に驚いて、あたしは跳ね起きた。
息があがり、汗びっしょりになっている。
────今の……
恐怖に歯がガチガチ鳴って、たまらず電気のスイッチを叩くようにして、部屋の明かりをつけた。
パァッと眩しい光に、今のが夢であったと確認する。
それと、同時に、
コンコンッ
ドアをノックする音が静かな部屋に大きく響き、
あたしは異常なまでに肩を震わせた。
「……柊子っ? どうしたの?」
心配そうな母親の声に、あたしは思わず、
「首がっ……!」
そう、言い掛け……
「ゆ……夢……怖い夢……見た、だけ……」
なんとか、そう言い直した。
「そうなの? ───なんだ、驚いた。泥棒でも入ったかと思ったじゃない」
「おやすみー」と言いながら、廊下を歩く足音が遠ざかっていく。