逢いたい~桜に還る想い~
★ ★
────あぁ……また、あの夢。
しばらく見ていなかった、桜の夢。
あの泉のほとり。
泣いているのは、………“あたし”
『ごめんなさい……ごめんなさい………』
血に濡れた手。
握りしめた小刀。
つややかな黒髪に、桜の花びらを受け、
───“あたし”は泣く。
『ごめんなさい……私を…許して………』
そう呟きながら、“あたし”の手から、小刀がすり抜け、
カランッと音を立てて落ちた。
そして───………
“あたし”は、弾かれるように抱きしめた。
───愛しい、その人を。
胸から流れ出る、おびただしい血。
もう、二度と微笑んでくれることのない、冷たくなった頬を、愛おしそうに撫で、
その亡骸に泣き伏した。