脱・不幸恋愛体質

「そうか。翔にメールする位だもんな」


「!!!翔君からメール来たよね?」


「ああ、マジびっくりしたから」


忘れかけていた今日の大失態。

思い出すと、あまりのマヌケさ加減に凹むからとりあえずスルー。


「ごめんなさい。ってか、番号交換し忘れたのが悪いんだって~~」


「俺、軽々しくそういうのしないから」


お前は昔の人か!!!ってツッコミそうになったのを、辛うじて止めた。


「まぁ、会えたし花火も見れたし。良かった良かった」


なんて上手くまとめたつもりが


「なにが『良かった良かった』だよ」


と、呆れさせてしまったらしい。


空には次々と大輪の花が咲いている。

咲いては散り、咲いては散りの繰り返し。

だんだんと間が無くなり、連続的に打ち上がっていく花火。

まばたきをするのが惜しくて、2人共自然と無言になった。

やがてフィナーレを飾る花火は、今までの花火よりも大きくてまん丸な花火の連続。


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