初体験までにしておくべきリスト10
部屋に戻った私は、ベッドの上にへなへなと座り込む。
頭の中のピンク色は消えてくれる気配がなく、さっきのキスで視界不良もいいところ。

「うう・・・すっごいエッチだったなぁ・・・」

つぶやく自分のクチビルに、指でそっと触れてみる。
むにゅ、と押当ててみても、彼のあの感触とはまるで違って。

そっか。
キスって・・・自分じゃ絶対できないことなんだ。

当たり前のことに、今更ながら感動して。
彼が私を好きっていう気持ちが、痛いくらい流れ込んで来た。

ううん、痛いっていうより、気持ちい・・・わぁぁぁっ。
私、エロ・・・

でも、エッチするのって、好きって気持ちを私のカラダを使って伝えることなら・・・
こんなにも大好きな彼に、伝えるしかない!

そして、私はコートを脱ぎ捨て、手帳にTO DOリストを作り始めた。
< 7 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop