自殺日和
入学式が終り
教室に向かう。

先生がまだ来てないので
クラスの子は外に出て
他クラスの友だちの所へ。


(もぅ,やだな…)


友だちなんて
出来るわけないし。

自然と零れるため息。


「ねぇ!」


「…?」


顔を上げると目の前には
笑顔な女の子。

明るい茶髪のロン毛に
ぱっちりとした二重。


可愛い子…。


「岡本さん…だよね?
あたし,咲倉美里!
美里って,よんで!」


「ぁ…,ぅん…。」


一気に喋られて
ちょっと引き気味。


「美里ー,岡本さん
引いてるじゃん。」


「あっ,ごめんね?
で,この子栗原愛。」


「愛ってよんでね?」


そう言うと
にっこりと笑う栗原さん。

ショートヘアーに
丸顔でこちらも可愛い。


「ねぇ,どこ小出身?」


「あ,私引っ越して
来たから…。」


「そうなの?じゃあ,
あたし達最初の友だち?」


「ぅ,うん。」


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