[B L]だからスキって言ったのに〒続編
─────────…
「あ、夏音………………………ッ!!!!?」
明日がテストだというときに、先輩に廊下から声をかけられた。
「…あれ、せん…ぱい?
お久しぶりですね、ハハ…」
「バカッ!!
お前なにやってんだ!!!!?
ちゃんと飯食ってんのか!?」
「やだな、ちゃんと食べてますよ。」
「でも、夏音その顔…!」
「俺、今どんな顔してます?」
「すっげーやつれた顔してる。
あと…今にもぶっ倒れそう。」
…死期が近いのかもな。
「明日の、テスト…
天野が学校にくれば天野が一位だろうけど…
俺、天野の次になれますかね…?」
「なれるよ、なれるから…!!
頼むから、休めよ…!!」
「それじゃ、先輩も進路、ちゃんと考えてくださいね。」
俺はごまかして、自分の教室に入った。
そして、テスト当日。
「はじめ。」
そんな声で始まったテスト。
これで天野を、振り向かせるんだ。
天野に、許してもらうんだ。
─────…すべてのテストが終わったとき、俺はホッと安堵の息をついた。
そして教室から出るとき、見たんだ。
天野の後ろ姿を。
(天野、来てたんだ…)
天野は俺に気付いていない。
きっと、テストだけ受けにきたんだろうな。
スーツだし。
女子が騒いでいたのを覚えているが、俺はすぐに教室に入った。