死の百物語と神は云う。
 ――これは、私がベビーシッターのアルバイトをしていた時のお話です。

 いつものように、事務所の方からベビーシッターの仕事を言い渡された私は、さっそくベビーシッターを頼まれたい家へと向かいました。

 電車に乗って、4つ目の駅のところをおりてすぐなので、そんなには遠くない場所です。

 ベビーシッターを頼まれたいという家を見付け、チャイムを鳴らすと、中からニコニコと微笑むとても優しそうな女性がでてきました。


「あら、あなたがベビーシッターさん?とてもかわいらしいベビーシッターさんね。早速だけど、夕方の17時まで頼まれてくれるかしら?」


 私は入ってすぐの玄関で、ミルクの瓶やオムツの置いてある場所や、ミルクをあたえる時間などの、その赤ん坊に関する説明を受けました。

 依頼人の奥さんはすぐにでも出掛けるそうで、何かあったら連絡してほしいと電話番号の書いたメモを置き、旦那さんと一緒に出掛けてしまいました。

 私は今までもベビーシッターのアルバイトをこなしてきたので、だいたいのことは分かっているつもりでしたので、早速奥さんの言われた通りの、赤ん坊のいる部屋に向かいました。
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