転校生のイケメン彼氏

でも瞬くんはキスをするのではなくて、私を包み込むようにギュッと抱きしめた。






「俺さ？美佳のこと、マジで好きになったから」




耳元でボソッといわれる。






もう私は私でないみたいだ…。






ストンと、その言葉が胸の中に納まる。






「俺と、付き合ってくれるよな…？」





…すっごくドキドキしている…。







これだけ胸が高鳴るってことは…私、好きになっちゃったんだよね？






まだ、会ったばっかりで…何も知らないけど…瞬くんの事が好きになったんだよね？







なら、返事は…





肯定で、良いじゃん。





好きで、良いじゃん。





一目見てた時から私は瞬くんの事が気になってたんだもん。





それにファーストキスまでされたら……だれでも堕ちちゃうよ。







「うん…。いいよ…？付き合おう…？」







すると瞬君は私をもっと強い力でギュッと抱きしめた。






そして、再び、私にキスをしたのであった＿＿＿＿。





優しい、キスを。





愛おしいという、キスを＿＿＿。











ＥＮＤ