転校生のイケメン彼氏
争奪戦に参加していない…ただ一人の女。
俺に…興味がないだけか?
イヤ、にしてもさっきからガン見されている。
なんか…おもしれーじゃねーか。
なんて考えていたら…。
「もぅ!!!うるさーーーーーい!!!!!」
俺の隣にいた教師がやっと怒った
「みんな!そりゃぁ、こんなカッコいい人の席が近くになればいいのは分かるけど…!よく考えて?あなたたちの隣には、もう人がいるでしょう?そんなこと言ったら失礼にいなるって分からないの?佐々木君の席は、空いている席にしてもらいますから!」
…ごもっともだな。
男どもはみんな女どもの勢いにドン引きしてるし。
で、肝心の空いてる席は…?
あのおもしれー女の隣が開いてるじゃないか!
へぇ~なんか、楽しくなりそうな予感しかしねーし。
「あ…あの!よろしくね?」
ふーん。
遠くからは見えなかったけど、近くで見るとこいつは普通に可愛かった。
何気に俺のタイプだし…?
少し緩みそうな頬を引き締めて、口を開く。
「あぁ?うっせー。俺に話しかけんな」
おっと…。
こいつの顔が一瞬引きつった
……俺、何言ってんの。