【企画】生徒会シリーズ2~やっぱり気持ちが大事です~












「そういうわけで、配るのが大変だから、卓上の月捲りにしようと考えているんだが」
「……橘センパイ最強伝説…」


 震える一年生書記二名に小山は微笑みを浮かべると、敢えてスルーする。


「で、写真撮るの?まぁ、皆喜びそうな気はするけど、会長ファンクラブもあるから、オークションに出されて逆にトラブルの素になりそう」
「む、確かに…」


 お世話になった生徒が喜ぶ姿を想像していた会長が珍しく眉間を寄せる。
 内容に反して悩ましげな表情は実に見目麗しい。


「では何か策はないだろうか」


 新井田と笹枝は顔を見合わせた。
 本気で悩む甲賀に適当なことを言う訳にもいかない雰囲気になってきた。
 二人も本気で生徒が喜ぶものを真剣に考え始めることにした。





 その時──、






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