始まりのチョコレート
ぐいっ、
・・・・と、
そんな私の腕を、誰かが掴んだ。
中谷は、目の前でガソリンを入れているから、違う。
だとすると・・・・
「みーやうーちさんっ」
顔を上げて、その、あまりの距離の近さに心臓が止まりそうになる。
矢野くんが、その可愛らしい目を、きゅっと細めて笑っていた。
もしかして、私の反応見て、楽しんでる・・・?
相変わらず、ズルい。
「ど、どうしたの・・・?」
「どうもしてないけど、宮内さん、誤解してるんじゃないかと思ってさ」
「誤解・・・?」
「うん、さっきの子、ただのトモダチだよ?大学の」
矢野くんは、エスパーか何かなのかな。
それとも、私が分かりやすいだけ?
どちらにしても、私の考えは筒抜けらしい。