月城学園生徒会の秘密
血が滲ん出るのを見た私はすっと回復魔法を使うと、少し冷静になれるように氷になる前の冷気を使って、少しだけ温度を下げた

「私も苛立ちを覚えていますが、冷静になってください。〔壁に耳あり〕ですよ。」

「…すまない」「そうだった。ごめん」と二人が言ったから冷気を使うのを止め私は

「今出来ることは学園周辺に魔物が出ない様にすること、出たら目に触れない内に討伐することですね。」

皆それしか出来ない歯がゆさに苛立ちを隠せないみたい。

「…もし、さ」さくら先輩が言うと

「学園の授業中や放課後、生徒が残っている時間に私たち以外の生徒や先生に魔物を見られたらどうする?」

「……そうなってしまったら、数にも寄りますが複数なら討伐しつつ一ヶ所に生徒及び先生を誘導するしか無いでしょうね2つのチームに分け生徒たちを守る班と討伐する班。属性が被るさくら先輩と私、澪、長谷川先輩、速水先輩は分けるべきですね。」続けて

「守る班はさくら先輩と澪、長谷川先輩、速水先輩が良いと思います。澪は負傷者の手当、もし、保護先で魔物にあった場合は長谷川先輩に頼みます。さくら先輩は二人の補助を速水先輩も長谷川先輩と一緒におねがいします。颯斗と私は討伐班確定で」考えをまとめながら言うと、
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