月城学園生徒会の秘密
テーブルの料理が無くなったころ、「デザート用意するね」と、席を立ち、皿を片付けた。その前もジュースが無い人にジュースを注ぎ直したり、ほとんど食べて無かったな…

と、思いつつ雪奏が持ってきたのは、二つ。………二つ?まさか、さくらの分?

と思っていたらビンゴ。さくらも知らなかったらしく、……サプライズか。しかもさくらの好きなベリータルトだった。もうひとつはガトーショコラ。こっちは俺用だろう。全員に行き渡ってから、食べ始めた。かなり旨かった。ガトーショコラはビターチョコを中心に使っているらしく甘い物は苦手な俺でも食べやすかった。ベリータルトはベリーの酸味が効きすぎなく、これも旨かった。


───

食べ終えて、さくらが「今日はどうだった?ガトーショコラはわたしと澪ちゃんが手伝ったけど、他は全部雪奏ちゃんの手作りだよ」って…ん?何か引っ掛かる…全部?普段ならさくらはそんな事言わない。しかも、雪奏が、「えっ!?さ、さくら先輩っ」ってあわててる。って事はもしかして、と目線を下に下げると、ネックレスがあり「もしかして、このネックレスも?」と、言ったらさくらが「ご名答☆」と楽しそうに言った。他のメンバーはネックレスに釘付けだし、雪奏はシューって音がマンガだと出てきそうなほど赤くなってるし。これは復帰するまで時間かかるな…

5時前になると、さくらたちは帰っていった。そろそろ覚悟いれないとな。
雪奏はまだ、大丈夫なのに…と言っていた。 「少し、庭に出て歩かないか?」って俺が言うと嬉しそうに雪奏は頷いた。
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