時は誰も待ってくれない 下
「記憶が…消える?」
私の今まで見てきた全てを忘れてしまうの?
自分の病気を知った瞬間、力なくその場に座り込む。
じゃあ…この間、ここがどこで自分の病室がとこなのか分からなくなった時…あれも病気のせい?
そう思うといきなり体が震え出す。
あんなにもあっさり?
本当に何も知らない感覚だった。
あの感覚が毎日のようになってそれが日常になってしまうんだ…。
いつか優のことも赤ちゃんのことも…隼人のことも忘れてしまうんだ。
手に持っている本に所々水玉のようにシミが出来ていく。
「嫌だよっ…うっ…」
私は泣いていてその声は誰にも届かない。
赤ちゃんが助かるなら私は死んでもいい。
けど、その前に全てを忘れてしまうんだとしたら私はこの人生に未練だらけだ。
私の今まで見てきた全てを忘れてしまうの?
自分の病気を知った瞬間、力なくその場に座り込む。
じゃあ…この間、ここがどこで自分の病室がとこなのか分からなくなった時…あれも病気のせい?
そう思うといきなり体が震え出す。
あんなにもあっさり?
本当に何も知らない感覚だった。
あの感覚が毎日のようになってそれが日常になってしまうんだ…。
いつか優のことも赤ちゃんのことも…隼人のことも忘れてしまうんだ。
手に持っている本に所々水玉のようにシミが出来ていく。
「嫌だよっ…うっ…」
私は泣いていてその声は誰にも届かない。
赤ちゃんが助かるなら私は死んでもいい。
けど、その前に全てを忘れてしまうんだとしたら私はこの人生に未練だらけだ。