時は誰も待ってくれない 下
少しだけ目を細めて笑う優に思わずときめく。
「でも選んだのは私だから別に優が欲しかったものじゃなくない?」
「馬鹿だなぁ、それだからいいのに」
そう言うと、優は会計へと行った。
馬鹿だなは置いといて、それだからいいって
どゆこと??
私が選んだものが優が気に入らないものだとしても買うの?
あ…。
それって、もしかして
「私が選んだ物じゃないと意味が無いってこと?」
手に紙袋を持って出てきた優に言うと
「さぁな」
と軽くかわされてしまった。
< 20 / 143 >

この作品をシェア

pagetop