彼女の恋~小指の赤い糸~
お昼が済み食堂を出て化粧を直そうとロッカーにポーチを取りに行きバッグを開けたら入れて置いた携帯にメールの着信があり。
主任からで一緒に帰ろうと入っていた。
仕事が終わり経理課の入り口付近で立って待ってると主任が出て来て。
「行こう」
そう言われて一緒に会社を出た。
「帰りは送るからマンション寄ってけよ」
主任のマンションに行く事になりその方向に歩きながら、ずっと気になっていた顔の腫れの事を訊いた。
「これっ?
階段で転んだんだ」
「階段で転んだんですか?」
なんか変だなと思い主任を見ると。
「たいしたケガじゃないし直ぐに良くなるって。
紗季は気にしなくていいから、それより――――――――」