彼女の恋~小指の赤い糸~


主任は私の額の冷えピタを貼り直して顔を覗き込むと首筋に主任の手がふれた。

「熱いな。
俺達の事は気にしないで寝てろ」


熱でぼーっとしているせいか主任がいることも段々気にならなくなってきた。

それに、少しずつ瞼が重くなってきてうつら、うつらしていると。


「紗季さん、出来ましたよ。
食べられます?」


千夏の声が聞こえて目を開けた。



おぼんに載せて持って来てくれたお粥をスプーンで少しずつ口の中に入れた。


「どうですか?」


「食べられそうだよ」


「良かった。
食べたら薬も飲んで下さいね」



「千夏、そろそろ帰らないと東條さん心配しているんじゃない」


「そうですね。
紗季さんが薬を飲んだら帰りましょうか」


「そうだな、中島さん無理するな。
しっかり治してから出て来いよ。
仕事の方は心配しないで、いいからさ」

「紗季さん無理しないで下さい」


二人は帰って行った。


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