叔父さんと私  ~危険な恋のレッスン~
「今日のレシピは?」

叔父さんが、私の手にある買い物袋をさり気なく持つ。

「んっ…と、前菜はブイヤベース……メインはパエリア。
あと、サラダと…」
「俺の好きなものばかりじゃん。今日って、なんか記念日だった?」
「違っ…ただ、お肉よりお魚の気分かなって」

私は心を読まれたようで、挙動不審に目を泳がせる。
叔父さんは「そう、か」と唇の端を上げると、

「ま、デザートもあるし、今夜はフルコースだな」

と微笑んだ。



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