幻物語
「えっ…?」


思わず目を疑った。


辺りには広い庭園が広がっており、幾つもの屋敷が並んでいる。


もしかしてこの建物を建設するための工事だったのかな…?


だけどその割には時代モノっぽいような…


更に引き返してみると元来た道がまるで跡形もなく消えている。


「嘘…何で…?」


どこまでも続く庭園に恐怖を覚えた。


道に迷ったのかな…?


違う方面に出てしまったとか…?


「何者だ?!」


立ち止まり辺りを見回していると、誰かに腕を思い切り腕を掴まれた。
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