彼氏契約書
「蒼空も勘違いしてる」

「・・・え?」


「ここ数日、ずっとが体調がおかしかった。

検査薬で、妊娠が分かって・・・その矢先に、

社長の前で立ちくらみ、社長は私を助けてくれただけ」


美緒さんの言葉を聞き、本当に似たような勘違いをしていた事が分かった。


「…本当ですね、でも、いつも二人は仲好くて、

嫉妬してしまいますよ・・・」


「私だって、薫子ちゃんと蒼空を見て、ずっと嫉妬してた。

もっと、私の傍にいて…私だけを見てて、ずっとそう思ってた」


…すれ違っていたお互いの気持ちがまた少しずつまじりあい、

最後はまた一つになっていた。


「…美緒さん」

「・・・ん?」


「僕たちの赤ちゃん、産んでくれるんですか?」

「…蒼空がいいって言ってくれるなら」


「もちろんですよ!いいに決まってるじゃないですか!」

「ちょ、声大きい」

「あ・・・すみません」
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