昼休みのババアの時もそうだ。

私以外にババアから注意を受けていたヤツらがたくさんいた。

そいつらからも思われていたはずだ。

あいつ、さっさと死ねばいいのにって。

階段から落ちて死んだのも、たまたま打ち所が悪かったからだ。

「そうよ、偶然よ」

偶然だ。

偶然だから、私は悪くない。


その日の夜。

夕飯の後片づけをしていた時だった。

外からうるさいバイクの音。

「チッ…」

またかよ。

この時間になると、暴走族が現れる。
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