私の天然彼氏
「ほんと…可愛いわ…」


屋上の扉付近から声が聞こえた。


振り返ると、栗色のウェーブ掛かった髪にお人形みたいな可愛い顔。


そう。藍ちゃんが居た。


「あなたがあさひ?」


可愛い顔に見とれていると、ぐっと近寄ってきた彼女が


「友達、なりましょ?私、飛来藍。

よろしくね、あさひ!」


「え、えとあの!雛下あさひです!

あの…よろしくお願いします!」


こうして私と藍ちゃんは友達になったのだ。


藍ちゃんは隣のクラスだったらしく、すぐ打ち解けた。


中学2年生になった時は同じクラス。


それからは私にとって大親友の藍ちゃんになったんだ。
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